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このコーナーでは、一般紙や地方紙のサイトからポルノ・売買春問題や性暴力・性差別にまつわる事件・情報を転載します。ただし、容疑者および被害者の実名や住所の一部は、著名人・公的人物やポルノ業者などを除いて、伏せています。 ■[記者有言]DV被害者支援 NPOへの業務委託、宮崎市は「協働」意識を/宮崎 [毎日](2003年5月19日) 宮崎市は今年度から、ドメスティックバイオレンス(DV)被害者相談支援事業として日曜日にも電話相談を実施している。業務はDV被害者を支援する非営利組織(NPO)に委託。NPOは昨年度から実施してきた月、土曜の電話相談日を変更し、4月から土、日曜に受け付け対応することにした。 ところがその4月、日曜日の相談電話は2件だった。少し考えれば理由は推測できる。つまり、DVの舞台が主に家庭であることを考えれば、相談できるのは加害者が留守か、それに近い状況の時、ということだ。 このNPOには昨年度、110件の相談が寄せられた。月曜を相談日としたのは、DV加害者が仕事などで自宅にいないと考えたからだ。現に、月曜より土曜の相談件数が上回ったのは、1年間で3カ月しかない。県配偶者暴力支援センターも昨年度から日曜日に電話相談を実施しているが、「相談件数は平日の10分の1に満たないのではないか」という。 市は、平日のDV電話相談を婦人相談室で受けている。支援事業は「閉庁日にも対応できるように」という趣旨で始められた。わずか1カ月で結論は出せないかもしれないが、DVの性質を考えると、日曜日に相談窓口を設けたことで「被害者を支援した」とするのは、あまりにも表面的ではないだろうか。 NPOは相談日の変更を知ってもらおうと懸命だが、一方の市は、4、5月の市広報に「日曜の相談開始」をまったく告知していない。実務を委託したとはいえ、市の事業として始めた以上、積極的に広報する責任はあると思う。 NPOによると、電話相談の曜日変更を知らずに月曜に電話をかけてくる人が絶えず、留守番電話に無言のままのメッセージが残っていることがあるという。DV被害者支援の先進的な活動で知られるNPO「アジア女性センター」も「休日明けや、夏・冬休みが終わり子どもがいなくなった日は、被害者がゆっくり話せるので増える」と、月曜日の相談の多さを裏付ける。 このほか、相談にファクスで応じる窓口が県内に一つもないことがわかった。聴覚障害者の相談に、どのように対応するのだろうか。各窓口とも「これまでに事例はない」と話すが、態勢を整える必要があるだろう。 NPOのスタッフは「今回の事業は行政と連携する第一歩。まずは多くの人に知ってもらい、利用してほしい」と前向きだ。今後の「協働」に期待したい。【谷本仁美】 |