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 このコーナーでは、一般紙や地方紙のサイトからポルノ・売買春問題や性暴力・性差別にまつわる事件・情報を転載します。ただし、容疑者および被害者の実名や住所の一部は、著名人・公的人物やポルノ業者などを除いて、伏せています。
 
■知事セクハラ疑惑 法定へ、異例の政争に発展/青森
[毎日](2003年2月28日)
 週刊誌が報じた木村守男知事の「セクハラ不倫疑惑」は、木村知事が27日、出版元の新潮社と田名部匡省参院議員に対して総額5000万円の損害賠償と謝罪広告掲載を求める訴訟を起こしたことで新段階を迎えた。訴状で木村知事は、知事と女性との交際を田名部氏が政治的に利用したと主張したが、田名部氏は「書かせたことはない」と否定し、双方の主張は真っ向から対立する。一方、木村知事は27日の記者会見で女性への贈り物を私費で支払ったと認め、公職選挙法に抵触する疑いも急浮上した。
 ◇知事側「政治的に利用した」/田名部氏「書かせていない」
 知事側は田名部氏が「発端となった週刊誌の記事掲載に関与した」と主張。田名部議員は関与を否定する緊急記者会見を開いた。28日から始まる県議会一般質問でもこの問題が取り上げられるとみられ、法廷や議会に注目が集まる。
 火をつけたのは「週刊新潮」2月6日号。「『セクハラ不倫』騒動」と題し、知事が01年、女性宅を訪れ、体を触ったなどと報じた。
 提訴後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した知事の代理人・小林英明弁護士は女性の陳述書の内容を明らかにした。「田名部(議員)と関係者の誘いに乗り、木村(知事)とのことを口に出し、ペーパーを彼らに渡してしまった。ペーパーが脚色誇張されたトンデモナイ内容のものが掲載された。田名部(議員)の卑怯(ひきょう)さを見抜けなかったことを悔やんでいる」と記されている。
 小林弁護士は田名部議員側が女性に30万円を渡したことを明らかにしたうえで、「背景は深く広い。慎重に検討して準備が整い次第、さらに法的措置を取る」と追加提訴や刑事告訴も示唆。「女性のノートなど余りにも証拠が圧倒的なので、(被告側が)反論できるのかなと思う」と自信を見せた。
 一方、東京・参議院議員会館で緊急会見した田名部議員は、女性について「電話で相談を受け、秘書を紹介した。秘書が弁護士費用を出したようだが、詳細は聞いていない。記事を書かせたことはない」と説明した。
 木村知事は24日の県議会で陳謝したが、詳細は語らなかった。小林弁護士によると、知事は「プライバシーを考慮しなくていい法廷でなら真相を話す」と言っており、今後の審理で実態が明らかになる可能性もある。【清水健二、小林直】
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 ◇訴状の骨子(敬称略)
 【請求の趣旨】(1)新潮社は謝罪広告を掲載せよ。(2)被告(新潮社と田名部議員)は原告に5000万円を支払え。
 【新潮社の不法行為】原告が相手の意志に反して性的な言動をとった事実はなく、記事に記載された女性との会話や行為は、多くの点で事実と異なる。新潮社は事実関係を誇張し歪曲(わいきょく)した記事を掲載することで、誤った印象を読者に提供した。
 【田名部氏の不法行為】田名部は女性が「原告が性的言動を行った」と発言していることを知り、女性からその内容を書面で受け取って見返りに30万円渡した。書面を新潮社の記者に見せ掲載を依頼した。女性が記事掲載を中止するよう求めたのに、新潮社は田名部らからの依頼を受けて、記事が掲載された「週刊新潮」の出版を強行した。
 【原告の損害】
 記事で名誉と信用を著しく失墜させられた。記事を政治的目的で不当に利用する動きが発生し、大きな被害を被った。
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 ◇知事、私費で女性に果物を“寄付”−−公選法違反の可能性
 木村知事は27日の定例記者会見で、公務として五所川原市の女性宅を訪ねた際、女性に渡した果物の代金を自費で支払ったことを明らかにした。公職選挙法が禁じる寄付行為にあたる可能性が強く、県議会の質疑などで焦点になりそうだ。
 これまでの木村知事や県側の説明では、木村知事は01年3月13日、女性から窮状を訴える手紙を受け取り、その日のうちに女性宅を訪問。その際に果物を渡した。
 27日の会見で、木村知事は果物の代金について「私の記憶では(知事の)交際費じゃなかったと思う。私が確か、(私費で払ったの)でなかったか」と話した。その理由は「気の毒な家庭を訪ねる際に、私としては交際費というところまで考えなかった」と釈明した。
 公選法は、公職にある者が選挙区内の者に寄付をすることを禁じており、違反すると1年以下の禁固刑か30万円以下の罰金刑になる。県警幹部は同日、「知事の発言通りなら違法」と指摘した。
 一方、知事は疑惑に対する説明が足りないとの指摘について「十分だとは思っていない。法的手続きの進ちょくにあわせて差し支えない範囲で最大限、明らかにしたい」と語った。
 県議会は28日から一般質問が始まる。登壇する14議員中8議員がこの問題を取り上げる予定で、木村知事は「できるだけ誠意を持って答えたい」と述べた。【亀井宏昭】