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このコーナーでは、一般紙や地方紙のサイトからポルノ・売買春問題や性暴力・性差別にまつわる事件・情報を転載します。ただし、容疑者および被害者の実名や住所の一部は、著名人・公的人物やポルノ業者などを除いて、伏せています。 ■[揺れる少女たち]デリヘル事件の衝撃/上 理由は…やっぱりお金/秋田 [毎日](2002年12月25日) ◇半年で80万稼ぐ女子高生も 秋田市の無店舗型性風俗特殊営業(デリバリーヘルス、いわゆるデリヘル)で女子高生26人が働いていたことが11月末に発覚した。保護者や教育関係者らに与えた衝撃は強烈で、県教委も実効性のある策を打ち出せず当惑が続いている。若年層をめぐる性の実態が不透明さを増す中、「性教育より倫理教育」との声も強い。事件を通して、さまざまな問題点を追った。【小倉祥徳】 真冬日を記録するほど冷え込んだ今月初めの秋田市。降りしきる雪に人影もまばらな週末、冷然と立つ白色3階建ての秋田署へと向かう少女たちの姿があった。3階会議室には、いくつも並べられた机と椅子。 「カラオケ代や化粧品代が欲しかった」「周りにばれないと思った」「友だちに誘われ、断れなかった」……。少女たちのつぶやく声やすすり泣きが漏れた。 今回の事件で、秋田市横森1、デリヘル経営者、S被告(39)=風営法違反や児童ポルノ法違反の罪で既に起訴=が同署に逮捕されたのが11月13日。同署はS被告の容疑を固めるため、約1カ月にわたり女子高生らへの事情聴取を続けた。 ◆ ◆ ◆ 県警の調べでは、S被告は昨年10月30日、デリヘル営業を届けた。JR秋田駅周辺など繁華街で、行き交う少女たちに手当たり次第、「いいバイトがある」などと声をかけた。 「バイト」の拘束時間は、携帯電話での連絡から2〜3時間程度。家族や周囲に悟られにくい状況が、少女の背中を押した。市内2カ所のアパートを借りた「待機所」は、年ごろの女性同士のおしゃべりの場となり、抵抗感が薄められていった。 しかし「ほんの1、2回」という少女の一方、半年で80万円を稼いだ女子高生もいた。店の「派遣」料金は1万〜2万円強。稼いだ金はS被告と折半していたことから、50回程度は出張したことになる。また、S被告が用意した数千円の紹介料欲しさに、友人の勧誘に奔走した少女もいた。 ◆ ◆ ◆ 「女友だちと普通に遊んだり買い物するのだってお金はかかる。親が出さなきゃ、女子高生も同じかもね」。1人暮らしを続ける現役デリヘル嬢(21)はこう話す。高校卒業後は洋服店で働いたが半年で退職。飲食店を転々とした後、週に3回、デリヘルに出勤し、「出番」を待つ。 「ちょっとは抵抗あるけど、やっぱりたくさん稼げるし。彼氏のためとか、借金返済のためとか、やっている子の理由はいろいろあるけど、やっぱりお金」。出張先で客とのトラブルも何回かあったが、200万円をためるまで続けるという。 ◆ ◆ ◆ JR秋田駅前周辺で取材に応じた女子高生50人は全員、事件を知っており、問題への関心の高さをうかがわせた。「デリヘルをやりたい」という生徒はおらず、働いた高校生に対しては「信じられない」「一部の限られた人」という声が多数を占めた。 一方、「自分はやらないが、そこで働くのは何となく分かる」との声も15人。「キャバクラ嬢をやっている子もいる。お金に困ったらそれくらいなら考える」と笑って話す子も7人ほどいた。 |