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 このコーナーでは、一般紙や地方紙のサイトからポルノ・売買春問題や性暴力・性差別にまつわる事件・情報を転載します。ただし、容疑者および被害者の実名や住所の一部は、著名人・公的人物やポルノ業者などを除いて、伏せています。
 
■<群馬監禁事件>女性の体内にエアガンの弾丸残る 高崎署調べ
[毎日](2002年12月13日)
 群馬県高崎市のアパートで、自動車修理工、T被告(32)=逮捕監禁罪などで既に起訴=が同居女性(31)を約2年間監禁したとされる事件で、救出後の女性の体内にエアガンの弾丸約4発が残っていたことが高崎署の調べで分かった。女性は助けを求めることも不可能ではなかったが、暴力にさらされながら一緒に暮らし続けた。女性の言葉からは日常的に虐待を受けていた者の相反する心理も浮かび上がる。 【山田泰蔵】
  ◆監視・虐待
 調べなどによると、2人は98年に知り合い、間もなく一緒に暮らした。T被告は当初から「他の男性と接触しないように」と外出を禁じた。
 女性が実家に預けていた小学生男児2人を呼び寄せた00年から、T被告は自分が外出する時、女性の両足に手錠をかけた。そのうえ、ハンディーカメラを持たせて留守中の行動を撮影させ、帰宅後にチェックした。T被告は「浮気をしているのではないかと心配だった」と供述している。
 01年夏には居間に固定カメラを設置。暴力もエスカレートし始め、金属パイプで殴ることもあった。今年10月からは、趣味で収集していたエアガンを威力を増すように改造、女性を撃つようになった。「遊び半分だった」とT被告は供述するが、保護された女性の足などにはエアガンのプラスチック製弾丸が約4発突き刺さったままだった。女性の背中一面にもあざがあった。
  ◆普通の家庭演出?
 2年に及ぶ虐待にも女性は1人で外出することは一度もなく、持っていた携帯電話で助けを求めることもなかった。同市内の女性の実家に4人で行くこともあったが、母親にも「心配ないよ」と話していたという。
 女性は同署に「逃げ出しても捕まるとひどい目に遭うと思って、逃げられなかった」と言う一方、「『あなたの言う通りにしているのよ』と、自分を(T被告に)信用してもらいたかった」とも話し、複雑な心理を示した。
 男児が通う小学校の校長は「(男児は)普段から明るく遊んでおり、特に変わった様子はなかった」と話す。だが、家庭訪問の際には手錠を外し、女性に普通に対応させていた。
 妻や恋人への暴力「ドメスティック・バイオレンス(DV)」問題に取り組む高崎市の富岡恵美子弁護士(58)によると、被害女性は暴力の中で支配と服従の関係に慣らされていく。周囲に知られないように振る舞う一方、加害男性は外では「いい人」を演じている場合も多い。
 T被告も職場では「仕事の腕も良い」と評判もよく、3度の食事にいつも家に戻ることから「家庭思いのいい人」と思われていた。
 富岡弁護士は「女性が『被害は相談すれば何とかなる』という認識を持つことができる社会を作らなければ、被害はなくならない」と話している。