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このコーナーでは、一般紙や地方紙のサイトからポルノ・売買春問題や性暴力・性差別にまつわる事件・情報を転載します。ただし、容疑者および被害者の実名や住所の一部は、著名人・公的人物やポルノ業者などを除いて、伏せています。 ■役所内メール使い、わいせつDVD販売/浦添市職員 [琉球新報](2002年12月13日) 浦添市のコンピューター・システムの安全管理上の実務責任者である情報政策課職員が、職員用の電子メール網を悪用して、約20人の職員に違法なわいせつ画像を複製したDVD(デジタル多用途ディスク)の購入を呼び掛けていたことが12日、分かった。勤務時間中の役所内で、少なくとも十数人の男性職員に1枚1000円で販売していた。電子メールを受け取った職員のうち、2人が購入していた。 12日夜、同職員は「通信販売でアメリカから購入したDVDを自宅で複製し、職場の同僚らに、DVDの原価の1000円で渡した。利益を得るために売ったのではない。違法な画像であることは確かで、公務員として思慮が足りず、深く反省している。メールは一度きりでやめた」と話し、事実関係を認めた。 琉球新報社の取材で事実を知った吉村清助役は午後9時ごろ、市役所に駆け付け、呼び出した西村廣美総務部長とともに、緊急に同職員から事情聴取した。吉村助役は「とんでもないこと。ふらちなことだ。市民の信頼を裏切ったことになる」とぼうぜんとした表情で繰り返した。 同職員は、浦添市のコンピューターシステムや職員のメールなどへのウイルス侵入の点検など、安全性確保の実務的責任者の役割を担っている。 問題の画像は、米国で日本の成人向け映像を編集したもので無修整。日本では違法となっている。 わいせつ図画問題に詳しい弁護士によると、刑法のわいせつ図画販売に当たることが濃厚だ。 また、購入の事実を認めているある職員は「本人から話があり、まずいとは思ったが、買ってしまった。今となっては、悔やんでいる」などと話した。別の職員は「買ったという意識はなかった。問題になるとは思っていなかった。軽率だった。反省している」と話した。 ◇緊急に調査し綱紀粛正したい/儀間光男市長の話 あってはならないこと。管理監督の不行き届きで、市民に対しどう弁明し、おわびしていいか分からない。緊急に調査を入れ、綱紀粛正したい。 市民の不信感助長させる/三宅弘日弁連情報公開対策委員会副会長の話 勤務中の役所内でわいせつ画像が売買され、その媒介に庁内の電子メール網を使われたケースは前例がない。最も高度な倫理観を求められる電子情報の安全管理担当職員が行ったことは重大だ。住民基本台帳ネットワーク稼働を機に行政機関の電子情報の取り扱いに厳しい目線が増す中、市民の不信感を助長させる事案だ。浦添市は厳正な調査を行い、市民に対し、真相をつまびらかにすべきだ。 【解説】 浦添市役所内で、勤務時間中に、違法なわいせつ画像の売買行為が行われていたことは、全国的にも例がない不祥事だ。 加えて、市が保有する電子情報網のセキュリティー(安全性)確保を担い、最も高度な情報保全意識と職員倫理が求められる立場の職員が、庁舎内で整備された電子メール網を悪用し、違法な画像の購入を呼び掛けていたことは、日常的な電子情報管理にも疑念を及ぼしかねない事態だ。市の職員管理体制、危機管理が厳しく問われる。 公務員によるわいせつ画像の頒布や販売の不祥事では、昨年秋、徳島市の職員3人が、個人の電子メールを用いて、わいせつ画像を送信したとして、有罪判決を受けているが、役所内での販売という事例はない。 一職員の不祥事に収れんさせるのでなく、それを防止できなかった組織的要因と職員間で売買が広がった倫理観の欠如など、市当局には厳密な調査による事実解明と自浄能力の発揮が求められる。(編集委員・松元剛) ■浦添市長「信頼失った」/市職員わいせつDVD販売 [琉球新報](2002年12月13日) 浦添市(職員数886人)の情報政策課の職員が、勤務時間内に違法なわいせつ画像を収めたDVDを少なくとも同僚十数人に販売していた問題で、儀間光男市長ら3役は13日午前、緊急記者会見を開いた。同市長は、職員が庁内の電子メール網を使って購入者を募っていたことを特に重視し、午後にも総務部を中心に調査委員会を発足させ、真相究明後に職員を厳正に処分する考えを明らかにした。19日までに調査結果をまとめ、市議会最終本会議に報告するとした。一方、職員や議会にも衝撃と戸惑いが広がった。また、浦添署も「事実関係を確認した上で立件できるものについては捜査を進める」とし、早ければ13日中にも市役所関係者から事情を聴く方針だ。 儀間市長は「市役所内であってはならない事態が起こった。市民の信頼を失ったことに何とおわびしてよいか言葉も見つからない」とこわばった表情を浮かべた。 問題の職員について、吉村清助役は「販売の事実を認めている以上、仕事に就かせるわけにはいかない」と自宅待機を命じたと語った。12日夜に同助役が本人を呼んで確認したところ、8月からDVDを売っていたことを明らかにしたという。また、助役は「本人は違法性を認識していなかった」と述べ、軽率な行動と指摘した。 市のコンピューター情報の安全確保の実務責任者が不祥事を起こしたことに、市長は「あってはならないこと。残念でならない。モラルの低下、倫理の欠如を感じた。住基ネットがスタートし、役所の情報の取り扱いに対する市民の厳しい目線がある中で、中枢にいた者が不祥事を起こし、激しい憤りを感じている」と語り、市の管理監督責任についても「紛れもない」との認識を示した。 記者会見に先立ち、儀間市長は庁内放送で、「けさの新聞報道にあるように、あってはならない事態が起きた。職員が勤務中に電子メールを送り、わいせつ画像を販売した。公務に対する自覚を新たにし、職務遂行にあたってほしい」と綱紀粛正を厳しく促した。 市は同日午前、開会した市議会常任委員会に西原廣美総務部長らが出向いて、事態について謝罪し、市の対応を報告した。 市職員議員ら「情けない」と憤り 【浦添】13日午前、新聞報道で、職場内でのわいせつ画像販売の不祥事を知った浦添市の職員は「驚いた」「本当ですか」と衝撃を受けた表情を一様に浮かべた。「情けない。恥ずかしい限りだ」と憤る声も上がった。職員や市議は徹底した真相究明を求めた。 同日朝、情報政策課には市議が顔を見せ「どうしてこんなことになったのか」「大変なことだ」と信じられない様子で尋ねた。宮城勝課長は困惑した表情で「報道で知ったばかりで…」と対応に苦慮していた。 同課の女性職員は「役所のネットワークシステムや構築に精通しており、分からないところは丁寧に教えてくれる人。一目置かれ、信頼されていただけに驚いています」と話した。税務関係の課では「公務員としての自覚を忘れてしまったのでは」「ぬるま湯につかってしまったと思う。この際、しっかりと襟を正さなければ」と憤まんやるかたない様子だった。 ある職員は、わいせつ画像入りのDVDが、職員間で受け渡されたのを目撃した、という。「職場や廊下でわいせつ画像入りのDVDが受け渡しされていた。情けないし、恥ずかしい限りだ」と、吐き捨てるように言った。問題の職員が「小遣いになる」と話しているのを聞いた職員もいる。 市の情報政策を議会でただしてきた又吉健太郎市議(民主・社民の会)は「ショックを受けた。あるまじきことで、職員のメールの送受信ファイルをきちんと検証し、実態を解明しないと市民が納得しない。個人的不祥事に帰結せず、市全体の監督責任が問われる」と厳しく指摘した。 |